フリーランスになったきっかけは?仕事を獲得する方法や苦労したことを232人にアンケート調査

更新日:/公開日:2021年09月17日

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フリーランスになったきっかけとは?仕事を獲得する方法や苦労したこと

この記事の執筆者
溝口ひろき
つなぐマーケティング代表

フリーランスとは、特定の組織に属せず自分の能力を活かして収入を得て、社会的に独立した働き方のことを指します。

フリーランスという、会社や組織に縛らない自由な働き方に憧れてフリーランスになった方も多いのではないでしょうか。

しかし、フリーランスという道を選んだ人たちには、それぞれの理由やきっかけがあるはずです。

また、仕事を獲得する方法や苦労したことについても、これからフリーランスを目指す人にとってはとても気になることです。

そこで今回は、フリーランスになって3ヶ月以上経過している方を対象にアンケート調査を行いました。

これからフリーランスを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【アンケート調査について】

調査対象:フリーランス(独立して3ヶ月以上経っている方)
調査人数:232人
調査日:2021年09月11日~2021年09月15日
調査方法:インターネットによるアンケート調査

<回答者の属性(性別・年代)>
男性:113人(48.7%)、女性:119人(51.3%)
20代:37人(15.9%)、30代:66人(28.4%)、40代:83人(35.8%)、50代:40人(17.2%)、60歳以上:6人(2.6%)

回答者の属性

調査対象の職業TOP10

調査するにあたって職業を知るため、「現在の職業を教えてください」と自由記入形式で質問し、その回答を集計しました。

今回、アンケートに回答していただいたフリーランスの職業TOP10は以下になります。

職業割合
ライター35.3%
デザイン関係(Web、グラフィック、イラストレーター)13.8%
エンジニア(IT、ゲーム)6.5%
コンサルタント3.9%
翻訳家3.9%
マイクロジョブ3.9%
動画制作2.2%
自由業(パラレルワーカー、クラウドワーカー)2.2%
ネット通販1.7%
営業代行1.7%

近年、副業としてWebライターを始める人や、会社を辞めてフリーランスとして活動する人が増えています。

Webライターになるためには、特に資格や経験など必要がなくハードルが低いことが理由と言えるでしょう。

また、WebデザイナーやITエンジニアなども、ある程度経験があれば1人でもできるため、企業で3年~5年程度経験を積んでからフリーに転向する人が多い職業です。

フリーランスになった理由・きっかけで一番多かったのは?

「フリーランスになった理由・きっかけで近いものを選んでください」と質問し、16項目の中から複数選択形式で回答してもらいました。

フリーランスになった理由・きっかけ

フリーランスになった理由・きっかけは、「仕事の時間や場所を自由にする(144回答)」「自分のやり方・好きな仕事ができる(105回答)」の2つが特に多く、働き方の自由度を求めてフリーランスになる人が多いという結果になりました。

また、3位~5位には「チャレンジしてみたかった(67回答)」「年齢に関係なく働くことができるから(66回答)」「自分の能力や資格を活かすことができるから(62回答)」が入っており、自分の力で稼いでみたいという意欲が感じられます。

きっかけについて、詳しい内容を自由記入形式でも聞きましたので、職業別に紹介します。

「ライター」がフリーランスになった理由・きっかけ

  • 5年前に一度フリーランスとして開業してましたが、収入が安定しないため一時期休業してアルバイトをしていました。コロナの休業対象店だっため働く時間が制限され、将来的にも不安だったため、それならばもう一度自分のスキルアップをしながらフリーライターとして出直そうと思い、再度スタートしました。(40代女性)
  • 補助金専門のライターとして活動しています。元々、知人からの紹介で事業計画書等を仕上げてみたところ、結果が思っていた以上に良好であった為、本格的に始めました。また、仕事はパソコンがあればできるので、スキマ時間等の活用ができることに大きな魅力を感じています。(30代男性)
  • 以前勤めていた会社への不満と人間関係に疲れた事、それと同じくして、仕事もひと段落した事がきっかけになります。退職する一年程前から場所、時間に融通の効くノマドワーカーに憧れ自分なりに準備していました。これが最後のチャンスだと思いチャレンジしました。(50代男性)
  • 勤めていた会社での担当業務を天職だと思って勤める事30数年、定年となった時このままの状態を続けるのに疑問を持ち、定年延長をして会社にしがみ付く自分を否定し、打って出て見たくなりフリーランスとなりました。(60歳以上男性)
  • 会社がなくなり、その後さまざまな会社でアルバイトやフリーターとしてやっていましたが、脚を怪我してWebライターをやり始めたのが今の仕事を行うきっかけです。(50代男性)

「デザイン関係の仕事をしている人」がフリーランスになった理由・きっかけ

  • もともと何かをつくることが好きで、Webデザインに興味を持ちました。本業退職前には副業として似顔絵や名刺などのデザインをやっており、退職後は完全にフリーランスとして活躍しています。自分のタイミング、時間で好きなことをしながら仕事ができることは、フリーランスの醍醐味だと思います。(20代女性)
  • これまで会社で働いていて、周りの人とのコミュニケーションで疲れることが多くありました。結婚をして、これまでと違う場所で働くと言うことになった時、会社に属さない働き方ができるのではと思いました。はじめは就職先が見つかるまでと思っていたのですが、思っていたよりも自由に働け、これまでよりも自分のやり方や好きな仕事ができるようになり、働きやすさを感じました。そのままフリーとして働くようになりました。(30代女性)
  • 自身は東京出身者なのですが年齢を重ねたせいか東京の喧騒が嫌になり地方で静かにゆっくりと暮らしたいと思い長年勤めた会社を早期退職しフリーランスの道を選びました、Webデザイナーのノウハウは勤めていた会社で十分に得ていたのでフリーランスとして働いたら自身のやり方で存分に発揮したいと考えました。(40代男性)
  • 前職は印刷会社のグラフィックデザイナーでしたが、業界全体の縮小傾向もあり、制作部署の閉鎖、工場への異動となりました。夜勤もあり、体調の不調もあった為、退職いたしました。50代という年齢もあり、好きなデザインの仕事ができる就職先もなかなか見つからず、今年からフリーランスにチャレンジいたしました。(50代男性)
  • 子どもの頃から病気が多発し大人になっても雇用されるのは難しいと言われていました。成人して一度は就職しましたが体調の悪化が原因で離職しました。家族の介護もあり、時間や場所に制約されない仕事としてイラストレーターや画家として活動することになった次第です。(30代女性)
  • 資金繰りの悪化で、務めていた会社が休眠することになりました。仕事はいくつか残っていたので、社長がその仕事を受けるための会社を新たに作ったのですが、私はそこには所属せずフリーランスとして活動することになりました。(40代女性)

「エンジニア」がフリーランスになった理由・きっかけ

  • 上場企業を退社して中小企業に再就職しましたが、自社開発などは行っていないため会社の為、委託元からの受託あるいは労働者派遣契約が主です。継続的に業務が受注できない場に継続的に給与を支払うことが出来なくなる可能性があるため、フリーランス契約に変更したいと要望があり承諾しました。(50代男性)
  • 関東でコロナが蔓延していて実家に帰ることもままならなくなり、田舎に移住したものの、子供が小さく通院・入院予定もあるため、正社員では転職後すぐの時短や有休申請は難しいと感じたから。(40代女性)
  • 知人の紹介もあり、会社での仕事より自身の働き方にあった仕事や給料を得ることが可能と考えられる状態になったため。(30代男性)
  • ITエンジニアとして実力がついたので、一人でもどれだけできるか試してみようと思ったため。(30代男性)

「翻訳家」がフリーランスになった理由・きっかけ

  • アメリカの大学に通いながらも働くことができる就業の方法を考えた結果フリーランスの形となった。アメリカ留学の経験を生かせることができる翻訳分野で仕事をしています。(20代男性)
  • 海外暮らしで子どもが小さく近くに頼れる親戚もおらず、夫も出張が多いことから、時間にある程度融通がきくフリーランスで在宅で仕事をしています。(30代女性)
  • 子どもの出産を機に、在宅のフリーランスへ転向しました。いつかはフリーランスで好きな仕事をしたいと考えていたので、いいタイミングでした。(40代女性)
  • 海外移住を決意したのをきっかけにもともと興味があったフリーランスを本格的化した。(40代女性)

「その他職業」のフリーランスになった理由・きっかけ

  • 30代になって仕事の選択肢がグッと減ってしまった時に、友人からフリーランスになることを勧められて始めました。海外旅行中や田舎に住んでもできる仕事がずっとしたかった事と、過去の職場でいつも必ず一人はいるパワハラ的な職員との人間関係に疲れて仕事が長続きしなかった事もフリーランスを選んだ理由です。(カウンセラー/50代女性)
  • 勤務していた会社が突然倒産し、解雇されました。必死に職探しをしていた時、大手企業にスカウトされました。しかし、契約内容が全く異なっており、給与も払ってもらえませんでした。ストレスでパニック障害になり、退職と自宅療養を余儀なくされました。(ネット通販/50代女性)
  • 20代は親と同じくらい年の離れたカメラマンの助手として福利厚生も全くなし、時給換算するとアルバイトの最低賃金に届くかも疑わしい劣悪な環境で4年近く働きました。当然将来は独立して1カメラマンとして働くつもりでしたので、28歳で助手を辞めそのまま現在まで1人でなんとかやっております。(フォトグラファー/40代男性)
  • 自社はもちろん他社の風習を見ていて生産性のないものに時間をかけたり、人員を配置したりと企業は無駄なことが多いと感じました。仕事を頑張って時間とお金を得るという価値観を見出し、そうすることによって自分も自分の周りの人も豊かに出来ると思い独立に至りました。(営業代行/30代男性)

フリーランスが仕事を獲得するために行っている方法

会社に勤めていたら営業が仕事を取ってきてくれますが、フリーランスになったら自分で仕事を獲得しなければなりません。

どういう方法で仕事を獲得している人が多いのでしょうか。

「仕事を獲得するため行っている方法を教えてください」と9項目の中から複数選択形式で質問し、回答を集計しました。

フリーランスが仕事を獲得する方法で最も多かったのは、「クラウドソーシングサービス(166回答)」という結果になりました。

今回アンケート調査を行った職業の中でライターが多かったことも影響していますが、WebデザイナーやITエンジニアなど多くの方がクラウドソーシングを利用しています。

また、「知人から紹介してもらっている」も次に多く、フリーランスとして独立する前に人脈作りをしておくことが大事だと言えるでしょう。

3位と4位には「SNS・自分のホームページ・ブログを使って集客をしている」が入っており、意外にも自分でインターネット集客を行っている人が多いことも分かりました。

「その他」を選択した人には、SOHO用掲示板を活用している方(マイクロジョブ)や、フリーペーパーを使って宣伝している方(講師)、クチコミで広まって仕事をもらっている方(保育士)など、様々な方法を活用して仕事を獲得しているようです。

フリーランスになって一番苦労したことは?

フリーランスの自由な働き方には憧れますが、実際になってみると大変なことのほうが多いのではないでしょうか。

フリーランスになって一番苦労したことを聞きましたので、職業別に紹介いたします。

ちなみに共通して多かった回答は、「自分で仕事を獲得しなければならない、社会的信用が低い、報酬を安くされてしまう、保証が何もない、税金関係の事務処理、お客さんとのトラブル、周りに頼れる人がいない」などが挙げられました。

「ライター」が一番苦労したこと

  • まずしばらくは稼げないと思い知るということかもしれません。またオンラインツール、chatwork, zoom, skype, line, ファイル転送のやり方、連絡方法、案件別の規定やルールなどライター本来の仕事以外にもツールの使い方を学習したり覚えたりすることがあって新しいサービスを知るのは結構労力がいるなぁと思ったりします。(40代女性)
  • 会社員と違い、仕事を受注しなければ収入がないことですね。基本給がないと、体調が悪くても仕事を取らないと、と焦るのは今も同じです。(30代女性)
  • 後ろ盾がないのであまり信用が得られなかったり、報酬を相場より安く設定され買い叩かれることが多々あります。(20代女性)
  • サラリーマンと異なり、いわゆる同僚というものがいませんので、愚痴や悩みを聞いてもらったり、一杯やろうかということが気軽にできないので、その点が苦労したと言えば苦労した点です。(50代男性)
  • フリーランスになりたての頃は実績が少なく、お仕事の受注につなげるための魅力的なポートフォリオを作成することに骨をおった。(40代男性)
  • 仕事の獲得先が皆無で、開拓に苦労しました。また、その後は少しずつ仕事が増えたものの、単発が多く、営業活動が大変でした。(60歳以上男性)

「デザイン関係の仕事をしている人」が一番苦労したこと

  • 契約の内容との相違でおこるトラブル対処です。特に画家として貸しギャラリーと契約すると70%くらいの確率で「できること・できないこと」について問題が生じます。契約時に確認しても関係なく、ギャラリーからの契約書には私からのサインを求められるのに、当方で契約書を作って渡すと「なんでわざわざ私がサインしないといけないの!?」と怒ってきます。どうやら不利になるのが嫌だったらしいのですが、このような時にどんな対処をすれば良いのかわかりませんでした。(30代女性)
  • クラウドソーシングを利用して始めましたが、クライアントとメッセージのみでのやり取りに苦労しました。デザインの場合、求められるイメージをしっかりと把握しなくてはいけないと思うのですが、なかなかメッセージのみで具現化することは難しいなと感じました。また、事前の話し合いが不十分なこともはじめは多く、作っている途中でクライアントが求めていることとは違う、手直しが必要だということに気づくこともありました。(30代女性)
  • 1本1本がまだまだ駆け出しなので、安くしており、どの程度のレベルになればどのくらいの単価にして良いのか、自分で決めないといけないことが実は一番苦労していることかもしれません。そのほか、ありきたりですが保険、年金、税金の手続きも自分で調べないと、誰かが教えてくれるわけではないので、苦労しました。(20代女性)
  • 会社でのポジション的に営業活動をする立場ではなかったので、フリーランスになる際にそこの部分が最も不安でした。幸い今までの仕事はほぼ丸ごと残っているのですが、新しい案件を獲得するのが難しく、現在も苦労しています。(40代男性)

「エンジニア」が一番苦労したこと

  • 保証がないこと。(1)特にコロナでは職域接種の恩恵はないので、自治体待ちで遅くなる。(2)長くて3ヶ月単位の契約更新なので長期の給与保証はない。(40代女性)
  • 契約先に提出する書類を期日までに必ず提出することです。どんなに自分の業務が忙しくても、提出が遅れた場合には給与の支払い遅延(何度も遅延すれば契約解除)になります。(50代男性)
  • 知らない方とでも多くのコミュニケーションが必要なため、色々な会話の引き出しを必要になったこと。(30代男性)
  • 安定して稼げない時期があったので生活費を確保するのが本当に大変でした。(30代男性)
  • 社会的地位や知名度が無いため、低単価な案件を数多くこなす必要がある。(50代男性)
  • 契約書作成のため法律の知識が乏しく苦労した。(50代男性)

「翻訳家」が一番苦労したこと

  • 個人の為、トラブル時に泣き寝入りになる。クラウドソーシング以外で、悪質なクライアントに初めから続けてあたり、請け負うのが怖くなった。(40代女性)
  • 子供の手がかかる時は、なかなか集中して仕事する時間が取れず、夜中から明け方までが仕事時間になり体力的にきつかったです。(40代女性)
  • 自分で時間の管理をしなければならず、だらけてしまうと何もできないこと。(50代女性)
  • メールでのやり取りが中心なので、丁寧さや迅速な対応を心がけないと信頼関係が築けないこと。(40代女性)
  • 確定申告や、税金関連の申請がわからないことばかりで調べるのに苦労しました。(30代女性)

「その他職業」の一番苦労したこと

  • 1人で個人事務所ですので信用といいますか、お客様に不安がられることに苦労しています。大きな単価の商品ですのであまり小さな会社、個人だと思われ商談がうまくいかないケースも多くあります。(営業代行/20代男性)
  • 競合の企業と比べてバックアップ体制やその他保証面ではどうしても劣ってしまう分、報酬金額を低く提示されることが多いため毎回新規取引先との価格交渉に苦労しています。(フォトグラファー/40代男性)
  • まだ1年目なのですが、やはり収入を増やすために農地をどうやって増やしていくのか、売り先をどのようにしていくのかなどを色々な人から情報を集めるのに苦労しました。(農業/30代男性)
  • 好きなことが仕事なので、業務自体はそれほど問題ではないですが、集客する事が難しく、今はフリーランスの人も昔より増えたので、益々集客が難しい様に思います。(カウンセラー/40代女性)

調査結果のまとめ

今回の調査結果では、働き方の自由さを求めてフリーランスになったはいいけど、自分で稼ぐことの大変さを思い知って苦労されている方が多いことが分かりました。

会社員と違ってフリーランスは全てが自己責任になり保証もないため、フリーランスを続けていくためにはそれなりの覚悟が必要になります。

10年後20年後の世の中がどうなっているかも分かりませんので、積極的に新しいスキルを身に付けたり、色んなことにチャレンジしていかないと、今後厳しくなっていくことが予想されます。

これからフリーランスを目指している人は、今回の調査をみてぜひ一度考えてみてください。

この記事の執筆・編集・監修者

つなぐマーケティング代表の溝口ひろきと申します。
現在、Webマーケターとしてフリーランスをやっています。
当サイトの執筆・編集に携わっています。私の経験や知識がお役に立てたら嬉しいです。
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