フリーランスエンジニアを目指す人必見!ITエンジニアの職種と年収相場、会社員との違いを解説

更新日:/公開日:2021年07月30日

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フリーランスITエンジニアの職種と年収相場

この記事の執筆者
溝口ひろき
つなぐマーケティング代表

近年、Webサービスやクラウドツール、スマホアプリなどの普及により、ITエンジニアの人材不足が慢性的になってきており、ITエンジニアの需要は右肩上がりに伸びてきています。

こうした背景から、働く時間や場所に左右されないフリーランスエンジニアという働き方を選ぶ人が数年前と比べて増えてきました。

レバテック登録者数の成長率

レバテックのフリーランス登録者数は年々増加しており、2020年の登録者数は2016年の約3.4倍となる見込みです。

引用元:ITエンジニア動向総まとめ-レバテック

この記事では、フリーランスエンジニアを目指している人やフリーランスの働き方に興味がある人に向けて、フリーランスエンジニアの職種や年収相場、会社員との違いなど徹底解説していきます。

この記事でわかること

フリーランスエンジニアとは?フリーランスとしての働き方

フリーランスエンジニアとは、個人事業主として企業から開発案件を請け負って、システム開発などをおこなっているエンジニアのことを指します。

システム開発は単価が高額になるため、2~3年ぐらい企業で経験を積んだあと独立をして、会社員時代より稼いでいるフリーランスエンジニアもたくさんいます。

2つの契約形態がある

企業とフリーランスエンジニアが契約を結ぶ場合、2つの契約形態があります。

それぞれについて説明していきます。

準委任契約

準委任契約とは、委任者(依頼人)が受任者(請負人)に法律行為以外の業務を委託し、受任者がそれを承諾することで結ばれる契約になります。

(委任)

第六百四十三条 委任は、当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生ずる。

(準委任)

第六百五十六条 この節の規定は、法律行為でない事務の委託について準用する。

引用元:民法第六百四十三条,第六百五十六条

準委任契約の多くは、成果物による報酬ではなく、業務が適切に遂行されていれば報酬を請求できる契約になりますが、成果物に対して報酬を支払う契約を結ぶことも可能です。

(成果等に対する報酬)

第六百四十八条の二 委任事務の履行により得られる成果に対して報酬を支払うことを約した場合において、その成果が引渡しを要するときは、報酬は、その成果の引渡しと同時に、支払わなければならない。

引用元:第六百四十八条の二

準委任契約を結ぶ際には、主に期間・月の稼働時間・報酬・業務内容などの取り決めをおこないます。

企業がフリーランスに依頼する場合は、準委任契約を結ぶことがほとんどです。

請負契約

請負契約とは、委任者と受任者で取り決めた制作物を納品することで、報酬を請求できる契約になります。

(請負)

第六百三十二条 請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

引用元:民法第六百三十二条

契約で取り決めた制作物に対して責任を持つ点が準委任契約と異なる点です。

受任者のスキルや経験不足など受任者側の都合により納期が遅れてしまった場合には、委任者は損害賠償請求や契約の解除をすることができます。

(注文者による契約の解除)

第六百四十一条 請負人が仕事を完成しない間は、注文者は、いつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる。

引用元:民法第六百四十一条

また、請負契約には瑕疵(欠陥)担保責任があるため、納品物に欠陥などがあった場合には、仕事が完了していても修正対応をしなくてはならない場合もあります。

場合によっては、損害賠償を求められることもあるため、準委任契約と比べて責任が重い契約になります。

(請負人の担保責任の制限)

第六百三十六条 請負人が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない仕事の目的物を注文者に引き渡したとき(その引渡しを要しない場合にあっては、仕事が終了した時に仕事の目的物が種類又は品質に関して契約の内容に適合しないとき)は、注文者は、注文者の供した材料の性質又は注文者の与えた指図によって生じた不適合を理由として、履行の追完の請求、報酬の減額の請求、損害賠償の請求及び契約の解除をすることができない。ただし、請負人がその材料又は指図が不適当であることを知りながら告げなかったときは、この限りでない。

引用元:民法第六百三十六条

2つの働き方がある

フリーランスエンジニアの働き方には、客先常駐型とリモート・在宅型の2つの働き方があります。

客先常駐型

客先常駐型は、クライアント企業のオフィスに常駐して業務を行います。

フリーランスという形ではありますが、感覚的には出社しているのと変わりません。

セキュリティや情報漏洩の懸念から、社内での開発業務をおこなってもらいたい場合に常駐をお願いされることがあります。

仕事の進め方としては、与えられた仕事を一人で黙々とこなすこともあれば、社内のエンジニアとチームになって一緒に開発を行うこともあります。

リモート・在宅型

リモート・在宅型は、自宅やカフェ、コーワーキングスペースなど、自分の好きな場所で業務を行う働き方です。

基本的に客先に出社する必要はありませんが、打ち合わせのために企業に足を運んだりすることはあります。

フリーランスのイメージとしては、リモート・在宅型の働き方が近いといえるのではないでしょうか。

クラウドソーシングを利用して案件を獲得する場合は、リモート・在宅型がほとんどになります。

フリーランスになれるITエンジニアの種類と仕事内容

フリーランスのITエンジニアといっても、どの分野を専門にするかで、ITエンジニアの種類は分かれてきます。

フリーランスになれるITエンジニアの職種と仕事内容について説明していきます。

システムエンジニア

システムエンジニアは、依頼内容に基づいた仕様書の作成、要件定義、システム設計などシステム開発に関わる業務を広く担当します。

開発業務に加えて、コンサルティング業務やマネジメント業務をおこなうこともあります。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書に沿ってプログラミングをおこないます。

扱う言語も様々で、プログラマーの多くは複数の得意言語を習得していることが多いです。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、商品情報・顧客情報・市場情報など各種情報のデータベースを構築する職種です。

データの整理・引き出しのプロセスを考える能力が要求されるエンジニア職になります。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの設計・運用・管理をおこなう職種です。

ネットワークエンジニアにはセキュリティ面に配慮したネットワーク構築を行う能力が求められます。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、システム運用の際に使用する機器の選定・構築、データーセンターの保守業務をおこなうエンジニアです。

データセンターの保守業務は24時間体制で実施されることが多く、複数のサーバーエンジニアが交代しながら保守業務をおこなっていきます。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、コンピュータウイルスによる情報漏洩の防止など各種セキュリティ対策を行うエンジニアです。

近年、個人情報の漏洩が社会問題化していることもあり、企業側からの需要が高まっている職種でもあります。

アプリエンジニア

アプリエンジニアは、スマホやタブレット、PCで利用されるアプリケーションの開発をするエンジニアです。

アプリ開発に求められる開発言語の知識・スキルは、開発するアプリによって変わってきます。

そのため、多くのアプリケーションプログラマーは自身の専門分野となる言語を中心に、複数の言語を習得している人が多いです。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webブラウザ側のシステム構築をおこなうエンジニアになります。

Webサイト・ランディングページの制作、Webアプリケーションの開発が主な業務内容です。

テストエンジニア

テストエンジニアとは、システムテストを実行・管理するエンジニアです。

テストの計画や実行、改善までテストに関するすべてのプロセスを扱っていきます。

テストエンジニアと混同されやすいのが「テスター」と呼ばれるテスト実施者です。

テストエンジニアがテスト計画の作成など、主に管理部門の業務を担当するのに対して、テスターはテストエンジニアの指示に従って実際にテスト検証を実施していきます。

フリーランスエンジニアの平均年収はどれくらい?職種別・言語別の年収相場

フリーランスエンジニアの平均年収は、職種や利用するプログラミング言語によって異なってきます。

職種別・プログラミング言語別の年収相場を確認していきましょう。

会社員のITエンジニアの平均年収

株式会社マイナビが運営するマイナビ転職の2021年版職種別モデル年収平均ランキングによると、100位以内にランクインしているITエンジニアの平均年収は695.9万円でした。

職種平均年収
システムアナリスト1,635万円
システムコンサルタント(業務系)1,024万円
プロダクトマネジャー(パッケージソフト・ミドルウェア)837万円
セキュリティコンサルタント788万円
システムコンサルタント(ネットワーク・通信)744万円
パッケージ導入コンサルタント(ERP・SCM・CRM等)679万円
通信設備計画策定673万円
プロジェクトマネジャー・リーダー(WEB・オープン・モバイル系)658万円
プリセールス・セールスエンジニア633万円
社内情報化戦略・推進621万円
セールスエンジニア(化学・素材・バイオ系)600万円
ネットワーク設計・構築(LAN・WAN・インターネット)588万円
システムエンジニア(DB・ミドルウェア設計/WEB・オープン・モバイル系)576万円
システムエンジニア(アプリ設計/WEB・オープン・モバイル系)568万円
品質管理(ソフトウェア・ネットワーク)566万円
プログラマー(汎用機系)550万円
プログラマー(WEBサイト・インターネットサービス系)548万円
システムエンジニア(マイコン・計測・画像等/制御系)547万円
システムエンジニア(アプリ設計/汎用機系)544万円
社内システム開発・運用539万円

参照元:職種別モデル年収平均ランキング2021|マイナビ転職

ITエンジニアは、100位以内に20職種もランクインしており、システムアナリストとシステムコンサルタントは全職種の年収の中で1位と3位に入っていました。

ITエンジニアの年収は、他の職種と比べて高いことが分かります。

しかし、コンサルタントはフリーランスとして仕事を取るのは非常に難しいので、プロジェクトマネジャー・リーダー、ネットワーク設計・構築、システムエンジニアなどの年収を参考にすると、会社員のITエンジニアの平均年収は550~650万円(月収換算にすると45.8~54.1万円)ほどと考えてよいでしょう。

フリーランスエンジニアの職種別年収相場

次にフリーランスエンジニアの職種別ごとの年収相場を確認していきましょう。

IT系のフリーランスエンジニア専門エージェントである「Midworks」によると以下のようになっています。

職種年収相場
システムエンジニア700万円~1000万円
ネットワークエンジニア600万円~700万円
プログラマー600万円
制御・組み込みエンジニア600万円
プロジェクトマネージャー550万円~650万円
ブリッジSE500万円~800万円
webエンジニア500万円~700万円
データベースエンジニア500万円~600万円
フロントエンドエンジニア500万円
テストエンジニア400万円~500万円

参照元:【職種別】「ITフリーランス」の年収とは|Midworks

システムエンジニアが一番高い年収相場となっており、会社員の年収より100万以上高いのがわかります。

しかし、フリーランスエンジニアの場合、職種というよりも扱うプログラミング言語や業務内容によって年収が左右されます。

経験が多い方ほどフリーランスになったときに年収が大きく上がる可能性があるといってよいでしょう。

プログラミング言語別の年収相場

フリーランスエンジニアの案件を紹介している「レバテックフリーランス」によると、プログラミング言語別の月単価相場は以下のようになっています。

プログラミング言語月単価
Java70万円
PHP72万円
Python77万円
Ruby80万円
JavaScript72万円
C#69万円
Go82万円
Swift82万円
C言語68万円
COBOL61万円

参照元:フリーランスエンジニアの単価相場|レバテックフリーランス

上記の月単価相場をもとにして、言語別の年収相場は下記のとおり算出することができます

プログラミング言語年収相場
Java840万円
PHP864万円
Python924万円
Ruby960万円
JavaScript864万円
C#828万円
Go984万円
Swift984万円
C言語816万円
COBOL732万円

上記の年収相場は「毎月安定して案件を獲得できた場合」の金額です。

案件が獲得できない時期が続くと、年収は下がってしまう可能性があります。

また、プログラミング言語の習得度・実務経験の有無によっても案件獲得の頻度・単価は変わってきます。

フリーランスエンジニアの年収は、個々のスキルによって大幅に変わってくると考えましょう。

フリーランスエンジニアになる8つのメリット

フリーランスエンジニアになるメリットについて説明していきます。

1.働く場所や時間は自由度が上がる

フリーランスエンジニアになることで、働く場所・時間の自由度が格段に高くなります。

会社員のエンジニアの場合だと、決められた場所・時間で勤務しなければなりません。

フリーランスエンジニアであれば、自分の好きな場所・時間帯で働くことができます。

しかし、客先常駐の案件の場合は作業場所や時間帯が指定されることもあります。

2.会社員として働くより年収は増える

フリーランスエンジニアになると、会社員として働くよりも年収が増える傾向にあります。

スキル・実務経験によって異なりますが、月あたり70万円ほど稼ぐことも十分可能です。

作業量を増やしたり、業務を効率化することで、さらに月収を増やすこともできます。

フリーランスエンジニアは会社員よりも稼ぎやすいといってよいでしょう。

3.人間関係で悩むことが減る

フリーランスエンジニアの場合、人間関係で悩むことが格段に減ります。

基本的にはクライアントとのやりとりが中心になるため、上司や同僚といった存在がフリーランスエンジニアにはありません。

仕事上の悩みの原因の大半は、職場の人間関係が要因ともいわれています。

人間関係で余計なストレスを抱えたくない人にとって、フリーランスエンジニアは最適といえるでしょう。

4.自分で仕事が選べる

フリーランスエンジニアは自分で仕事を選ぶことが可能です。

駆け出しのフリーランスの時は、仕事を選ぶ余裕はないかもしれませんが、ある程度フリーランスとしての実績を積めば、自分がやりたい仕事に絞って受注することができます。

5.全て自分で意思決定ができる

全て自分で意思決定ができる点も、フリーランスエンジニアのメリットです。

会社に所属していると、自分の作業内容は上司や会社が決めることが多く、業務上の重要な意思決定を自分で行えません。

良くも悪くも、会社員である限りは上司・企業の意思決定に従う必要があります。

この点、フリーランスエンジニアであれば、選択する仕事や業務の進め方、稼働時間などすべて自分で意思決定することが可能です。

6.成長速度が上がる

フリーランスエンジニアになると自由度が増す分、自分で試行錯誤する時間が多くなります。

このため、会社員のエンジニアとして働くよりも成長速度が上がりやすいです。

若いうちからエンジニアとして収入を高めたい場合は、フリーランスエンジニアになって成長を速度を高めていくことをおすすめします。

7.子供や家族と過ごせる時間が増える

フリーランスエンジニアとして働くことで、子供や家族と過ごせる時間が増えてきます。

休日や休憩時間を自由に設定できるので、プライベートと仕事の両立をおこないやすいです。

8.色々経費としてお金が使えるようになる

フリーランスは税法上「個人事業主」という扱いなるため、経費としてお金が使えるようになります。

エンジニアの仕事で使うPCや学習教材は、100%経費として落とすことが可能です。

電気代や家賃など、間接的に業務で使用しているものに関しては、費用の一部を経費として計上できます。

フリーランスエンジニアになる11のデメリット

フリーランスエンジニアになると、良いことばかりではなくデメリットも少なからず生じてきます。

1.社会的信用度が企業よりも低い

フリーランスの社会的な信用度は、企業よりも低いです。

フリーランスの場合、金融機関や保証会社から「万が一の際に、支払い不能になる可能性が高い」と評価されることもあります。

賃貸契約の審査でも、フリーランスであることが理由で契約できないこともしばしばです。

2.自分で仕事を獲得しないといけない

フリーランスエンジニアは、自分で仕事を獲得しなければなりません。

会社勤めのエンジニアであれば、自分の仕事はすでに用意されています。

与えられた仕事をおこなうことで、給料を得る形です。

これに対して、フリーランスエンジニアは自分で仕事を獲得しないと稼ぎが得られません。

実績を積んで、顧客サイドから依頼がされるまでは、愚直に営業を行う必要があると考えましょう。

3.常に仕事が途切れる不安がある

フリーランスエンジニアとして働いていると、「仕事が途切れてしまわないか」という不安が生じてきます。

目の前の案件が継続して続く保証はありません。

仕事が途切れてしまうのを恐れて、結果的に休みなしで稼働しているフリーランスエンジニアも多く見られます。

中には「休むよりも、仕事している方が落ち着く」といった人もいるほどです。

4.生活が不規則になることもある

フリーランスエンジニアになると、生活が不規則になってしまうことも多いです。

案件が立て込んで、徹夜で作業を行うこともあります。

徹夜の作業が続くと、1日24時間という感覚がなくなってしまい、就寝時間が日によって変わってしまうことも多いです。

5.お金の管理をしなくてはならない

フリーランスエンジニアになった場合、お金もすべて自分で管理する必要があります。

特に、税金として支払う金額を残しておかないと、確定申告の際に資金ショートしてしまう可能性が高いです。

確定申告用に帳簿を付ける必要もあるので、フリーランスエンジニアの中には税理士に帳簿管理を依頼している人もいます。

6.税金対策も考えないといけない

フリーランスエンジニアが手取り金額を多くするためには、税金対策をしっかり考えなければなりません。

フリーランスエンジニアをはじめとした個人事業主は、年金や保険料を全額自分で支払う必要があります。

会社員の場合だと、会社側が保険料を半分支払ってくれるので、個人事業主よりも負担額が少ないです。

同じ年収の個人事業主と会社員を比較すると、手取りの金額は個人事業主の方が少なくなります。

フリーランスエンジニアは、税金対策を行わないと手取り金額が少なくなってしまうので、税理士などに相談して節税対策をおこないましょう。

7.自分から行動しないと人間関係が広がりづらい

フリーランスエンジニアは、基本的に一人で作業をすることが多いため、自分から行動しないと人間関係が広がりづらいです。

受け身で待っているだけでは人脈を広げられません。自分から営業をかけたり、コミュニケーションをとっていく姿勢が求められます。

8.仕事で困ったときに相談できる人が近くにいない

仕事で困ったときに相談できる人が近くにいない点も、フリーランスエンジニアのデメリットです。

業務を進めていく中で、プログラミングやコーディングで疑問点が生じることも少なくありません。

会社員であれば、同僚や上司にすぐ質問できますが、フリーランスエンジニアは基本的に自力で解決する必要があります。

9.教育環境はないので自分で学ぶしかない

フリーランスエンジニアには、社内研修などの教育環境はありません。

常に自分で新しい知識・スキルを学んでいくことが必須です。

書籍やネット教材を使って学ぶほか、フリーランスエンジニア同士が集まって勉強会を開くケースもよく見られます。

10.福利厚生や有休などは一切なくなる

フリーランスエンジニアの場合、福利厚生や有休などは一切なくなります。

福利厚生・有休といった制度は、会社が従業員に対して提供している制度です。

フリーランスエンジニアは会社に雇われていないので、当然ながら福利厚生・有休は適用されません。

年金に関しても国民年金のみですので、確定拠出年金などを活用して計画的にお金を貯めておく必要があります。

11.事務作業・雑務などが増える

フリーランスエンジニアになって、意外に負担となるのが事務作業・雑務の増加です。

納期や振込・支払管理など、各種事務作業もすべて自分でこなさなければなりません。

事務作業・雑務に時間をとられてしまい、本業のエンジニア業務が圧迫されてしまうケースもあります。

未経験からフリーランスエンジニアになるのは?フリーのエンジニアになる3つのステップ

「未経験からフリーランスエンジニアになることは可能かどうか」また「フリーのエンジニアになるための3つのステップ」について確認していきます。

企業が求めているのは即戦力のため実務経験がないと厳しい

結論から述べると、エンジニア未経験の状態でいきなりフリーランスエンジニアになるのは難しいです。

企業側はフリーランスエンジニアに対して「即戦力」になることを求めています。

即戦力として稼働できるほどの実務経験がないと、企業としてもエンジニアに案件を依頼しづらいです。

長年、趣味でプログラミングをやっていたり、すでに個人でアプリやシステムを開発している場合など、特別なケースで未経験からフリーランスエンジニアになる人もいますが、全体的には少数派と考えてよいでしょう。

1.独学・プログラミングスクールで学ぶ

フリーランスエンジニアになるための第一ステップは、プログラミング言語の知識習得です。

独学、もしくはプログラミングスクールを利用してプログラミング言語を習得していきます。

自分のペースでコツコツと学習していきたい方は独学、講師に教わって短期間で知識習得を目指したい方はプログラミングスクールの利用がおすすめです。

プログラミングスクールの中には、就職支援をおこなっているところもあります。

2.企業に就職して実務経験を積む

プログラミング言語の知識を習得したら、次に企業に就職して実務経験を積んでいきます。

未経験の状態で企業に入社するため、最初は希望のエンジニア業務をおこなえないことも多いですが、下積み時期と考えて愚直に作業をこなすようにしましょう。

企業側がプログラミングの勉強会・研修などを実施する場合は、時間の許す限り積極的に参加して、知識・スキルの習得に励んでいくことが独立への近道です。

3.副業フリーランスとして経験値を増やす

企業での業務と並行して、副業フリーランスとしてプログラミングの案件に応募してみましょう。

最近は、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングで手軽に案件に応募することが可能です。。

企業によっては副業を禁止・制限しているところもあるので、就職活動の際に確認するようにしてください。

フリーランスエンジニアが案件を獲得する5つの方法

フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法について説明します。

1.勤めていた会社から案件をもらう

フリーランスエンジニアの中には、勤めていた会社から案件をもらう人もいます。

会社からしても、信頼できるエンジニアに業務を依頼した方が安心なため、社員がフリーランスになっても継続して業務を依頼するケースが多く見られます。

勤めていた会社から案件をもらうためには、勤務時代に評価を高めておくことが肝要です。

仕事のスピードや丁寧さはもちろんのこと、勤務態度などにも意識を払って業務に取り組むことが、後の案件依頼につながります。

2.クラウドソーシングサービスを利用する

クラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用して案件を獲得しているフリーランスエンジニアも多いです。

クラウドソーシングは、登録さえ行えば誰でも利用することができます。

ただし、HTMLやCSSなどプログラミング初心者でも比較的習得しやすい言語の案件は、競争過多になるケースが多いです。

エンジニアの中には相場を大きく下回る金額でも見積もりを出している人もいます。

JavaやPHPなど、習得難易度がやや高い言語を扱えるようになっておけば、高単価の案件を受注しやすいです。

3.案件紹介エージェントを利用する

エンジニアの需要拡大に伴って近年増えてきているのが、フリーランスエンジニア向けの案件紹介エージェントです。

案件紹介エージェントに登録することで、自分のスキルや実務経験、希望単価に応じて案件の紹介を受けることができます。

言語や職種ごとに案件を絞り込むことも可能です。

4.企業に営業メールを送る

企業に直接営業メールを送るのも一つの方法です。

企業のホームページに記載されているメールアドレスに営業メールを送信します。

ただ正直なところ、営業メールによる案件獲得は効率的ではありません。

数打てば当たるの姿勢で営業メールを送信しないと、案件獲得にはつながりにくいです。

営業メールはあくまでも、案件獲得の補助的な手段として利用した方がよいでしょう。

5.SNSを上手く活用する

フリーランスエンジニアの中には、SNSを活用して案件を獲得している人もいます。

SNS上で「Javaの開発案件承ります」などと発信して、クライアントから案件を受注する形です。

フリーランスエンジニアが増えていることもあり、SNSで発信しているエンジニアは意外と多いです。

自分は他のエンジニアと比べてどこが強みなのか、明確にアピールすることが肝要になります。

ITエンジニアの将来性と需要が高いプログラミング言語

フリーランスITエンジニアの需要は、年々高まってきています。

システム開発会社では、現在もエンジニア不足となっているところが多いため、外部エンジニアに依頼してリソースを確保している会社も少なくありません。

ITエンジニアとしてスキルを高めていけば、生活に困るといったことはないでしょう。

現在、需要が高いプログラミング言語は「Java」と「PHP」、「JavaScript」です。

この3つの開発言語の案件は、他のプログラミング言語の案件よりも多い傾向にあります。

特に、Javaに関してはあらゆるシステム開発に利用されていることもあり、常に安定した需要がある言語です。

習得難易度は高いですが、時間をかけて習得する価値は十分あります。

ただし、プログラミング言語の需要は、数年で一気に変わってしまうことも多いです。

最近の例でいうと、Pythonの需要が急速に高まってきています。

一つの言語に執着することなく、需要の変化を踏まえながら開発言語の学習を継続していく姿勢が求められます。

フリーランスエンジニアについてよくある質問

フリーランスエンジニアについてよくある質問について回答します。

Q1.一度も企業に就職しないでフリーランスエンジニアでやっていくのは難しいですか?

一度も企業に就職しないでフリーランスエンジニアでやっていくのは、現実的には難しいといえます。

フリーランスエンジニアに依頼する企業は「即戦力」のエンジニアを求めています。

実務経験がないフリーランスエンジニアの場合だと、どれほどのスキルを保有しているのか企業側が判断しづらいです。

即戦力を確実に確保するために、企業も「実務経験のあるフリーランスエンジニア」に案件を依頼することが多くなります。

フリーランスエンジニアとして働きたい場合、まずは企業に就職してエンジニアとしての実務経験を積むことが大事です。

Q2.フリーランスエンジニアになったら月収100万円は簡単に超えるって本当ですか?

フリーランスエンジニアになったからといって、簡単に月収100万円を超えることはありません。

たしかに、フリーランスエンジニアが獲得している案件の月単価は100万円を超えるものも多くあります。

ただし、案件を獲得できなければ月収100万円どころか、月収0円の可能性も十分にあります。

誰でもできる案件に対して、月100万以上の報酬を出してくれる企業は存在しません。

高度なスキル・知識を保有しているエンジニアに対して、企業は高価な案件を依頼します。

フリーランスエンジニアとして稼いでいくためには、周りのエンジニアに負けないほどのスキル・知識を身に着けることが必須である点、留意しておきましょう。

Q3.案件を獲得するときに学歴は影響しますか?

開発案件を獲得するうえで、学歴はあまり重要視されません。

対応可能な開発言語、実務経験の方が重視される傾向にあります。

Q4.フリーランスエンジニアが加入したほうがよい保険とかありますか?

フリーランスエンジニアの場合、国民年金に加えて個人型確定拠出年金、個人年金に加入することをおすすめします。

国民年金のみだと、老後に必要な生活資金を年金でカバーしきれない可能性が高いです。

厚生年金に加入できない分、確定拠出年金、個人年金で補っておくと安心です。

Q5.将来フリーランスのITエンジニアを目指しているのですが、専門学校とプログラミングスクールの違いを教えてください

専門学校では、プログラミング言語の学習に加えて、システム開発の全体像やプロセスなど、より広い視点でプログラミングを学んでいきます。

専門学校によっては、Webマーケティングなどプログラミング分野以外の授業も実施されます。

これに対して、プログラミングスクールではプログラミング言語の学習のみ集中しておこなわれます。

学習する言語も絞られるケースが多いです。

短期的にプログラミング言語の知識のみを習得したい場合は、プログラミングスクールを利用した方がよいでしょう。

時間的にゆとりがあり、複数のプログラミング言語や関連領域を学びたい場合は、専門学校に通うことをおすすめします。

この記事の執筆・編集・監修者

つなぐマーケティング代表の溝口ひろきと申します。
現在、Webマーケターとしてフリーランスをやっています。
当サイトの執筆・編集に携わっています。私の経験や知識がお役に立てたら嬉しいです。
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