フリーランスPMOコンサルの年収相場はどれぐらい?PMO案件の単価相場と将来性を解説

更新日:/公開日:2021年11月17日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フリーランスPMOコンサルの年収相場はどれぐらい?PMO案件の単価相場と将来性を解説

この記事の執筆者
溝口ひろき
つなぐマーケティング代表

PMOは、近年フリーランスとして働くケースが増えている職業のひとつです。

そのため、ある程度企業でプロジェクトの経験やスキルを積んだら「独立したい」と考える人も多いのではないでしょうか?

この記事では、PMOの年収相場やPMOコンサルタントになった場合の案件事例、将来性などについて詳しく解説しています。

これからPMOとして起業や独立を考えているなら、ぜひ参考にしてください。

PMOとは?PMOとPMの違い

PMOとは、Project Management Office(プロジェクトマネジメントオフィス)の頭文字を合わせたもので、主にPMのサポート的業務を担っており、複数のプロジェクトを並行してマネジメントすることでプロジェクトの成功率を高めるために配置されます。

具体的には、プロジェクトの進行管理やリソースとコストの調整、人材開発が主な仕事です。

PMOとPMの違い

PMOとPMは、お互いプロジェクトを管理する立場であるというのが共通点ですが、それぞれの役割には大きな違いがあります。

PMはプロジェクト全体を管理する最高責任者であり、意思決定をおこないメンバーを先導するポジションです。

対してPMOは、プロジェクトの中の個別プロジェクトにおいて、PMが管理しきれない業務の補佐的存在で、プロジェクト管理の漏れを防ぐ役割を担っています。

PMは職種の1つであり1人が任命されますが、PMOは複数人のチームとして構成されることも大きな違いといえるでしょう。

PMOの業務内容

PMOの業務は、主に以下の3つの階層に分けることができます。

これらすべての役割を果たすことで、より円滑で行き渡ったマネジメントが可能となります。

ポートフォリオマネジメント

ポートフォリオとは「作品集」の意味合いで使われることが多いですが、PMOの業務においては「集団」という意味合いをもっています。

集団とは、「企業が戦略的目標を達成するために組織するグループ」を指しており、ポートフォリオマネジメントでは正しく振り分け・分配をして管理をおこないます。

プログラムマネジメント

プログラムマネジメントとは、複数のプロジェクトが同時並行でおこなわれてもトラブルが起きないよう、各プロジェクト間の調整をおこなう業務のことです。

複数のプロジェクトにまたがり、予算や人材の管理、スケジュール調整、製品規格管理をおこなうことで、スムーズに業務遂行できるようマネジメントをします。

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの規模が大きくなり業務内容がカバーしきれなくなった際にサポートをおこなう業務のことです。

具体的には、プロジェクトメンバーのスケジュール調整や商品の品質管理、リスクマネジメントをおこないます。

書類作成や表計算などの事務作業をサポートする場合もあり、総合的に業務に携われるかどうかが求められます。

PMOの職種

PMOの職種は3つに分けられ、サポート型、管理型、主導型とそれぞれ役割が異なります。

PMOアドミニストレータ|サポート型

アドミニストレータはいわゆる「支援型」と呼ばれ、プロジェクトに関わる社内でのプロセスを円滑に進める役割を担っています。

具体的には、プロジェクトに必要なデータ収集や資料作成、プロジェクトメンバーの稼働管理といった事務作業的な内容を任されます。

PMOエキスパート|管理型

エキスパートはアドミニストレータとマネージャーの中間的ポジションで、「管理型」と呼ばれる職種です。

具体的には、プロジェクトの計画、プロセスや人材開発、プロジェクトパフォーマンスの可視化などをおこないます。

立ち位置としては、プロジェクトのルール策定や標準化といった環境面を整える役割を担っています。

PMOマネージャー|主導型

マネージャーはいわゆる「指導型」と呼ばれ、プロジェクト全体の指揮とPMOのマネジメント全般を請け負います。

プロジェクト自体のパフォーマンスを安定させることが重要な役割で、豊富なマネジメント経験が求められるポジションといえるでしょう。

プロジェクトそのものの管理に加えて、PMOの管理を同時におこなう必要があるため、3つの職種のなかで最も役職が上になります。

PMOの年収ってどれぐらい?会社員とフリーランスの年収相場

PMOは、会社員とフリーランスとで年収が大きく違う職業です。

ここでは、それぞれの年収相場について詳しく紹介します。

会社員の平均年収

大手転職サイトに掲載されている求人でPMOの年収を見ると、500〜900万円の求人がボリュームゾーンとなっており、最高年収は2,000万円まであります。

参照元:PMOの転職・求人・中途採用情報|doda(デューダ)

これは日本人の平均年収436万円に対してかなり高い水準となっており、高年収が期待できる職業といえるでしょう。

(1) 給与所得者数は、5,255万人(対前年比4.6%増、229万人の増加)で、その平均給与は436万円(同1.0%減、43千円の減少傾向)となっている。
 男女別にみると、給与所得者数は男性3,032万人(同2.9%増、87万人の増加)、女性2,223万人(同6.8%増、142万人の増加)で、平均給与は男性540万円(同1.0%減、53千円の減少)、女性296万円(同0.8%増、24千円の増加)となっている。
 正規、非正規の平均給与についてみると、正規503万円(同0.0%減、1千円の減少)、非正規175万円(同2.5%減、44千円の減少)となっている。

引用元:令和元年分 民間給与実態統計調査|国税庁

ただし雇用形態や勤務先の企業規模によって待遇は大きく変わるので、金額面だけで判断せず、待遇や業務内容も含めて多角的に判断することをおすすめします。

フリーランスPMOの単価相場と年収相場

フリーランスPMOの場合、フリーランスITエンジニア向け案件サイトで調べると、最低単価25万円から最高単価210万円まであり、平均単価は84.8万円でした。

PMOのフリーランス求人・案件 月額単価相場

引用元:PMOのフリーランス求人・案件 | フリーランスITエンジニア向け求人・案件サイト【フリーランススタート】

平均単価をかける12ヶ月で年収換算すると、約1,018万円となるので、会社員よりも高収入が期待できるでしょう。

単価報酬だけ見れば200万円を超える案件もあるため、請け負うプロジェクトによってはさらなる高報酬が見込めるかもしれません。

企業での経験とスキルも十分であれば、独立してフリーランス案件の獲得を目指すのもおすすめです。

PMOコンサルタントに求められるスキル

PMOとしてプロジェクトを円滑に進めるためには、豊富な実務経験とスキルが求められます。

ここでは、そのなかでも特におさえておきたいスキルを3つ紹介します。

プロジェクトマネジメント力

PMO最大の役割は、プロジェクトを問題なく遂行することといっても過言ではありません。

そのため、納期や予算の管理はもちろん、プロジェクトそのものを適切に管理するマネジメント力が必須になってきます。

マネジメント力は座学や知識のインプットだけで身につくものではなく、実践を通して得た経験が活きるといえるでしょう。

コミュニケーション力

PMOはプロジェクトの管理者という立場であり、日常的にPMやプロジェクト関係者と密にやりとりをする必要があります。

そのため、自社・他社問わず円滑にコミュニケーションが取れるスキルが必要といえます。

特に最近では、直接会話するだけでなくオンラインや電話、メールでの交渉場面も増えているため、あらゆる手段で円滑に関係構築できる人材が求められています。

プロジェクトの進捗管理スキル

プロジェクトの進捗管理はPMがおこないますが、細かいフォローなどはPMOが担当するケースがほとんどです。

進捗管理には、ベンダーの納期、リスクになりそうなタスク管理、毎日の業務管理フォローなどがあり、カバーする範囲は多岐に渡るといえるでしょう。

与えられた業務をこなすためには、プロジェクトを俯瞰しながら進捗状況を確認し、適切なスケジュールで進むよう管理をするスキルが求められます。

PMOコンサルタントの案件事例2つ

ここでは、PMOコンサルタントの案件事例を詳しく紹介します。

実際の事例を確認しておくことで、よりPMOコンサルタントとしての活躍イメージが明確になるはずです。

1.組織改革プロジェクト事例

業種家電メーカー
目的企業の業績回復。取り組みとして、財務改革、営業改革、業務改革をおこなう。
階層ポートフォリオマネジメント
タイプ指揮型・管理型

プロジェクトでの活動内容

プロジェクト内施策の見直し、指示権限をPMOに集約、プロジェクト標準の作成

PMOコンサルタントとしての成果

・プロジェクト内の共通言語を整備した用語集を作成。これにより、プロジェクト内の意思疎通が高まった。
・PMOが参加することで、メンバー同士の意思を正確に伝えることができるコミュニケーション基盤を構築できた。

2.標準プロジェクト管理プロセス導入プロジェクト事例

業種Sler
目的各プロジェクトの状況を正確に判断・評価できる仕組み構築
階層プログラムマネジメント・プロジェクトマネジメント
タイプ管理型・支援型

プロジェクトでの活動内容

標準プロジェクト管理プロセスの改善、管理プロセス運用の義務付け、OJTによるプロジェクトマネージャー支援

PMOコンサルタントとしての成果

・社内に標準プロジェクト管理プロセスを定着化させることができた。
・プロジェクト管理作業をPMに習得させ、スキルの底上げに貢献した。

参照元:事例から読み解く「PMO」という役割 | 【ハイパフォコンサル】フリーランスコンサルタントの案件紹介

PMOコンサルタントになるために取っておきたい資格

PMOコンサルタントとして仕事を得るのに特別な資格は必要ありませんが、保有していると転職を有利に進めることができます。

ここでは特におすすめしたい資格を紹介しています。

PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

PMPとは、米国のプロジェクトマネジメント協会であるPMI認定の国際資格です。

国内外問わず通用する国際的な資格なので、場所を問わず専門性をアピールできる資格といえるでしょう。

PMPの試験を受けるためには、プロジェクトマネジメントの実務経験が必須となります。

4年制大卒以上は36カ月以上の経験、高卒・短大卒業以上は60カ月以上の経験を求められることを覚えておきましょう。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、基本情報技術者試験の上位資格といった位置付けであり、国家試験となります。

さまざまな業種で通用するPMP資格と違い、IT業界に特化した資格であることを認識しておきましょう。

プロジェクトマネージャー試験の難易度は極めて高く、IPAが発行する資格のなかでも最高難易度4に位置付けられています。

受験する際は、狭き門であることを認識したうえで十分な対策をすることが合格の鍵といえそうです。

PMOスペシャリスト認定資格

PMOスペシャリスト認定資格は、日本PMO協会が実施しているものです。

e-ラーニング講座とオンライン試験が可能なWeb完結型となっているため、働きながらでも資格の勉強がしやすいのが特徴です。

また、PMOスペシャリスト認定資格は3段階のランクアップ制度を採用しており、自身のレベルに合わせて資格取得ができます。

就業先で求められるスペックに合わせて、適正なレベルを選ぶと良いでしょう。

PMOは将来は安泰?フリーランスのニーズと将来性

結論として、PMOは今後も安定したニーズが見込まれる職業といえます。

なぜなら経済産業省が2019年におこなったIT人材需給に関する調査によると、労働人口の減少に加えてDXなどのIT施策の活発化で、IT人材の不足が深刻化すると考えられているからです。

IT人材の不足については、2025年に最大58.4万人、2030年には最大78.7万人が不足するという予測も立てられています。

IT人材の需要と供給の差の(需給ギャップ)推移

引用元:IT人材需給に関する調査|経済産業省

さらに、AI(人工知能)やIoT、ビッグデータ、ブロックチェーン、5GなどIT業界の拡大やIT技術の進歩から、PMOを含むITエンジニアの早期育成が早急に求められているのも事実です。

また近年のリモートワーク化に伴い、PMOもより自由な働き方を目指すフリーランス化が進んでいます。

求人サイトでもフリーランス案件が充実しているので、自分の経験やスキルに合った仕事が見つけやすいといえるでしょう。

PMOの業務内容およびスキルに関しては、今後IT技術が進歩しても大きく変わるものではないと予測されるため、どのような環境でも安定して活躍できるはずです。

最後に

プロジェクト遂行の要ともいえるPMOは、今後もニーズが衰えることのない職業です。

フリーランスになれば会社員よりも高収入が期待でき、資格を取って更なるキャリアアップも可能でしょう。

「経験を活かして独立したい」「自由に働きながら収入アップも狙いたい」という人は、ぜひフリーランスという選択肢も視野に入れてみてください。

この記事の執筆・編集・監修者

つなぐマーケティング代表の溝口ひろきと申します。
現在、Webマーケターとしてフリーランスをやっています。
当サイトの執筆・編集に携わっています。私の経験や知識がお役に立てたら嬉しいです。
運営者情報はこちら

シェア