フリーのライターになるには?仕事内容や求められるスキル、仕事の獲得方法を解説

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更新日:/公開日:2023年01月29日

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フリーライターの仕事とは

溝口弘貴
この記事の企画・編集者
溝口弘貴
つなぐマーケティング代表

※このページには【PR】が含まれています。

近年、さまざまな働き方が認められ、フリーランスとしての道も大きく開かれるようになりました。

そのなかでも、特別な知識や資格が不要でチャレンジしやすい職種が「フリーライター」です。

誰でも気軽にチャレンジできるので専業のフリーランスだけでなくスキマ時間を利用した会社員の副業としても人気の職種ですが、実際には「思ったように稼げない」「意外と難しい」と挫折してしまうケースも少なくありません。

フリーライターはどのような仕事をする職種なのか、どんなスキルが必要なのか、どうすれば安定した収入を得られるのかなどを解説します。

クリエイター・ディレクターにおすすめのフリーランスエージェント
サービス名 特徴 詳細
レバテッククリエイター Web・ゲーム業界のクリエイターに特化したエージェント
取引企業数は5,000社以上
契約更新率90%以上
業界トップクラスの高単価報酬、低マージン。
公式サイト
Midworks 登録者数20,000人以上
案件数は常時3,000件以上
給与保障制度あり
公式サイト
クラウドテック 登録会員数10万人以上
最短3日で参画開始の実績
ケガや病気のときに毎月5万円の援助
デザイナー、ライター、ディレクター、マーケター、エンジニアなど
公式サイト
この記事の執筆者

鷹橋 公宣

鷹橋 公宣

元刑事ライター

警察官を退職後、Webライターとして法律記事や元警察官としての経験や知識を活かした記事を執筆している。
鷹橋さんの公式note

フリーライターとは?ライターの定義と種類

「フリーライター」といっても、さまざまな種類のライターがおり、仕事内容も異なります。

まずはフリーライターという職種について詳しく解説します。

フリーランス+ライター=フリーライター

「フリーライター」という用語は、英語のfreeとwriterをかけ合わせた和製英語です。

一般的に、組織に所属していない職業人のことを「フリー」と呼びますが、英語圏では「freelance(フリーランス)」と表現します。

「ライター」とは、直訳すると作家・筆者・著者といった意味になりますが、ここでは執筆業を指すものと考えてください。

フリーランスのライターが「フリーライター」です。

なお、英語圏でfreeは無料という意味になるので、タダで仕事をしてくれるのだと誤解されてしまう可能性があります。

ライターの定義・種類

ライターという英語は作家などを意味しますが、日本のビジネスシーンにおいては書籍・新聞などの紙媒体やWebメディアに掲載する記事を執筆する仕事をする人だと解釈されています。

正確な定義はありませんが、実際に執筆という業務を担う人はすべてライターだといえるでしょう。

ただし、どんな方法・分野・内容の執筆をしているのかによって、その呼び名はさらに区別されます。

ここで挙げる職種は、すべて大きな括りでいえばライターであり、会社に属していなければフリーライターです。

ライターの種類 仕事内容
小説家 物語を捜索して小説を執筆する、作家とも呼ばれる
記者 政治・経済・事件などを取材して記事にする
ルポライター 社会問題を取材して記事にする、ジャーナリストとも呼ぶ
Webライター Web上で掲載される記事の原稿を書く。
コピーライター 商品やサービスの広告・宣伝に使用するコピーを考案する
ブックライター 著者の代わりに本の原稿を書く、無記名の場合はゴーストライターとも呼ぶ

以前はフリーライターといえば、特定の会社に所属せずに特ダネ記事を出版社などに売るフリーの記者やルポライターを指すのが一般的でしたが、最近ではおもにフリーのWebライターを指して呼ぶほうが定着しているようです。

フリーではないライターも存在する

会社に属さないフリーランスのライターをフリーライターと呼ぶのだから、当然、会社に所属しているライターも存在します。

たとえば新聞社に勤めている記者やWebメディアを運営している会社内で記事を執筆している人は「社内ライター」や「企業ライター」といった呼び方で区別されていますが、編集作業なども兼任しているケースが多いようです。

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フリーライターになるために求められるスキル

特別なスキルや資格がなくても、自分自身が「ライターだ」と名乗るだけで誰でもフリーライターになれます。

そういった意味では、フリーライターはハードルの低い職種だといえますが、執筆を生業にしていくためには最低限のスキルが必要です。

文章力は必須

ライターの種類はさまざまですが、総じていえるのは「書く」という仕事だということです。

記者でもWebライターでも、どんなライターにも書くための文章力が求められます。

しかし、特別な文章力は求められない

ライターとして働くことを思い立っても「自分には文章力がないからムリだ」と諦めてしまう人がいます。

たしかに、フリーライターとして活躍するためには高い文章力が求められるのは事実ですが、まずチャレンジしたいと考えている段階なら特別な文章力は不要です。

むしろ、難しい言い回しや格別に素晴らしい表現は要りません。

フリーライターに求められる文章力とは、正しく、読みやすい文章を書けるという意味です。

誰に向けた文章なのか、どんな内容が求められているのかを正確に読み取り、読者に伝わりやすい文章さえ書くことができれば、フリーライターとして活躍できる資質は十分に備わっています。

最低限のPCスキルも必要

文章を「書く」という作業を進める際には、WordやGoogleドキュメントといった文書作成ソフトを使用します。

ファイルの保存、表の作成、画像の加工、メールソフトやチャットツールによるデータのやり取りなども生じるので、最低限のPCスキルが必要です。

ただし、難しい知識は必要ありません。

「パソコンが得意ではないから」という理由でフリーライターを敬遠する方もいますが、日ごろからインターネット検索などでパソコンを使っている、会社の業務書類を作成していたといった程度の経験があれば十分です。

最近では、スマホ・タブレットだけでフリーライターとしての仕事をこなす人もいるので、あまり心配しなくてもよいでしょう。

必要なスキルはジャンルによって異なる

文章力・PCスキルのほかに、どんなジャンルのライターになるのかによって求められるスキルは異なります。

取材中心のルポライターの場合

指定された会社や人と接触して取材し、その内容を文章にするルポライターの場合は、取材で成果を出すためのスキルが求められます。

取材相手から情報を引き出す会話能力、取材前に必要な情報をピックアップして頭に入れておく予習能力が欠かせません。

Web検索で執筆するSEOライターの場合

自宅にいながらWeb検索で必要な情報を入手して検索上位になるための文章を書くSEOライターなら、求められるのはリサーチ能力と分析能力です。

現在はどんなサイトが上位表示されているのか、上位サイトに打ち勝つにはどんなキーワードを盛り込んでいくべきなのかを分析しながら文章に反映させていきます。

フリーライターになるための4つの道順

フリーライターとして活動を始めるためにはどんな経験を積めばよいのでしょうか?

一般的に、これから挙げる4つのルートがフリーライターになるための道順となります。

1.出版・編集業界で経験を積んで独立する

出版社や編集プロダクションなどの会社に就職し、経験を積んだうえでフリーライターとして独立すれば、即戦力としクライアントから重宝されます。

社内ライターとしての経験があれば、業務内容は会社に所属していたときと変わりません。

ただし、会社に所属する以上は「勉強できればよかっただけなので辞めます」では済まされないでしょう。

ある程度の期間は会社に所属して誠実に働くのが道義なので、独立までの道のりは遠回りになるかもしれません。

2.SNSなどでの活動を通してスカウトを受ける

さまざまな経験やスキルをSNSや個人ブログで発信していると、メディア側から「記事を書いてみませんか?」とスカウトされることもあります。

スカウトする会社側は、すでにSNSの投稿やブログなどで文章力をみているので、スムーズにフリーライターとしてデビューできるでしょう。

3.ライター養成のスクールや講座を受ける

フリーライターになるために特別な資格は必要ありませんが、まずどうすればいいのか分からないという方なら、ライター養成のスクールや講座を受けるのもおすすめです。

養成スクール・講座の多くはWeb完結型で、自宅にいる間やスキマ時間を活用しながらライターとして必要なスキルの習得を目指せます。

第一線で活躍しているプロライターや編集者が添削・指導してくれるので、カリキュラム終了後はすぐにでも活躍できるようになるでしょう。

インターネットで調べると数多くのライター養成スクール・講座がヒットします。

受講期間・費用・取得できる認定資格などの違いがあるので、各サイトをしっかりと比較して自分にマッチしたものを選んでください。

4.クラウドソーシングで案件を取得する

最低限の文章力やPCスキルは身についているという自信があるなら、まずは経験値を上げるためにクラウドソーシングで案件を取得し、実際にフリーライターとしての仕事をしてみるのもよいでしょう。

「習うより慣れよ」の精神で、簡単な案件をこなして少額でもいいので報酬を得れば、フリーライターとしての働き方や展望も見えてくるはずです。

記事執筆の案件を取得できるクラウドソーシングとしては、ランサーズクラウドワークスが有名でしょう。

また、サグーワークス・ライターステーション・shinobiライティングといった記事執筆に特化したクラウドソーシングサイトもあるので、掲載されている案件のなかから自分に向いているものをみつけてチャレンジしてください。

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フリーライターとして働くメリット・デメリット

フリーランスとしての独立・起業は、社会人としての人生のなかでも大きなチャレンジになります。

どんなメリットがあるのか、どんなデメリットを抱えているのかを知ったうえで、フリーライターという働き方が自分に向いているのかを検討しましょう。

フリーライターの2つのメリット

フリーライターとして働くことには、社内・企業ライターとして働くよりも大きなメリットがあります。

自由に働ける

フリーライターという働き方で得られる最大のメリットは「自由」です。

受託した案件を期限内に執筆・納品できれば、どこにいても、どんなペースで作業をしても構いません。

フリーライターのなかには、定まった住居を持たず全国のコワーキングスペースを流転しながら執筆活動を続ける人や、本来なら便利な都会から過疎化した限界集落に移住してライター活動を続ける人もいます。

PCとインターネットに接続できる環境さえあれば場所を選ばないのがフリーライターの強味です。

努力次第で収入アップが見込める

フリーライターの報酬体系は、主に2つです。

ひとつは1文字に対する単価に対応して執筆した文字数で計算する方式、もうひとつは1記事に対する単価に対応して本数で計算する方式で、それぞれ「文字単価」「記事単価」と呼ばれています。

たとえば、文字単価2円・最低文字数5,000文字の記事を執筆すれば1記事あたり10,000円の収入です。

執筆するジャンル次第ですが、作業に慣れてくれば1日で数本の執筆も可能になるので、稼働日の収入が数万円単位になるライターもめずらしくありません。

会社勤務のように残業時間の制限もないので、案件をたくさん受注して執筆をこなせば、かなりの収入アップが見込めます。

フリーランスの職種のなかでもライターは「作業系」と呼ばれるジャンルに属しており、作業をすればするほど収入につながるので、やる気と努力次第で会社員以上の収入も実現可能です。

フリーライターの2つのデメリット

メリット面をみれば「それならフリーライターになりたい!」と望む人が多いかもしれませんが、やはりデメリットも存在しています。

最初のうちは思ったように稼げない

フリーライターになったばかりの頃は、よほど特殊な資格や経験を活かして執筆につなげない限り、思ったように稼げないのが現実です。

たとえば、クラウドソーシングサイトで「初心者OK」と条件で案件を探すと、文字単価0.1円・最低文字数2,000文字といった条件の案件が数えきれないほどヒットします。

この条件で単純に計算すると、1記事を執筆しても200円ほどの報酬しかもらえず、1か月に30記事を受注しても6,000円しか稼げません。

フリーライターを志す人の多くがクラウドソーシングサイトを利用して案件を取得するところからチャレンジしますが、あまりにも報酬が安すぎて挫折してしまいます。

なかには、テストライティングと称してごく低単価で原稿を集める悪質なクライアントも存在していますが、案件を取得する段階で見抜くのは困難です。

安定が難しく将来性に不安が残る

フリーライターは非常に不安定な職種です。

毎月かならず決まった数の案件を確保できる保証がないので、大口のクライアントが発注数を減らすだけで一気に収入額が激減します。

業務委託契約を結んでいても、条項のなかに「依頼を保証するものではない」と明記されているものが多いので安心できません。

こういった不安定な状況のなかで自分自身や家族の生計を支えるのは難しいので、将来性に不安を感じて挫折する方も多数です。

フリーライターを本業としてやっていけるのかを見極めるためにも、いきなり会社を辞めてフリーランスに転向するのではなく、まずは会社員としての仕事を続けながら副業としてチャレンジしてみることを強くおすすめします。

フリーライターからのキャリアアップは可能か?

フリーライターとしての道を究めて「自分にしか書けない文章」を実現できれば、定年なしで身体が動くまで一生稼ぐことができるのがライターの強味です。

一方で、収入面や将来性に不安が残るのも事実なので、フリーライターとしての活躍を足がかりにしてキャリアアップしていく方向もイメージしておいたほうがいいかもしれません。

経験を積めば専属契約も期待できる

特定のクライアントとの契約が続き、経験と実績を積めば、クライアント側から専属契約を打診される可能性があります。

専属契約を結ぶとほかのクライアントの案件を受注できなくなりますが、社内ライター・企業ライターと同等の仕事を任せられるようになるでしょう。

月々の業務量などを管理されるので制約は強くなりますが、フリーライターを続けるよりも収入面や将来性といった意味で安定します。

校正・編集への転向もあり得る

ライターとしての経験を積み重ねていけば「書く」という仕事からさらに一歩進んで、校正や編集といった仕事への転向も開けてきます。

校正とはライターが執筆した原稿の構成や文章を適切なかたちに修正・調整する仕事、編集とは企画の立案・ライターへの発注・校正を含めた調整・記事の公開をする仕事です。

いずれも出版・Webの業界ではライターの上位職で、多くは会社に採用されて働くことになるので、フリーランスとしての自由な働き方は失うものの、収入の安定や将来性といった面では確実にステップアップできます。

自分でメディアを開設する方向でもキャリアアップが可能

企画を立てる、記事を書く、正しく修正する、編集して公開するという一連の流れを習得できれば、自分自身がメディアを開設して稼ぐという方向のキャリアアップも考えられます。

商品やサービスの広告から報酬を稼ぐアフィリエイトや広告の閲覧数から報酬を稼ぐGoogleアドセンスなどで収入を得られるようにサイトを構築すれば、大幅な収入アップも期待できるでしょう。

もちろん、成功することがあれば失敗する可能性もあるので大きなチャレンジになりますが、ライター業とは違った面白さややりがいを感じられるはずです。

さいごに

フリーライターはフリーランスとして働きたいという方が誰でも気軽にチャレンジできる職種として人気です。

作業系の仕事なので努力次第で収入アップが期待できますが、反面、収入が不安定で将来性に不安を感じるといった声も多く挙がっています。

いきなり専業のフリーライターに転向するのではなく、会社員を続けながら副業としてライター活動を始めたうえで軌道に乗ったらフリーランスに転向したほうが安全かもしれません。

フリーランスの職種のなかでもフリーライターはとくに働き方が自由です。

これまでにチャレンジできなかったことに時間を費やす余裕も生まれるので、QOLを高める転機にもなるので、特別なスキルをもっていないがフリーランスに転向したいと考えるならフリーライターとしての道を考えてみましょう。

クリエイター・ディレクターにおすすめのフリーランスエージェント
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